【Book Review】どんなにきみがすきだかあててごらん
「ぼくのほうがあーしゃんのこと、だぁいすきだよ」
息子に言われて、真夏の太陽に負けたストロベリーアイスクリームのような、
骨抜きな笑顔になる母親が送る1冊です。
チビウサギが全身全霊をかけて「自分の大好き」を伝える健気な姿。
デカウサギが軽々とそれを超えてしまう大きな存在であるということ。
可愛らしい1冊でありながら、私はその中に、ある理想の親子関係を感じています。
子どもが自分の年齢までの人生をかけて見せる「力いっぱい」
親である私は、いつまでその「力いっぱい」を超えていることができるんだろう?
いつまで子どもの成長を助けることができるんだろう?
子どもたちの手のひらにある無限の可能性は、
子どもたちが生まれてから今までの体験で語られる。
そう思ったときに、子どもに出来得る限りの体験を重ねてもらうことだけでなく、
私の経験をなにかの形で見せることも、
きっと、成長の手助けになると思うことができました。
子どもの成長への喜び
親としての自分を見つめ直す時間
濃密な時間がギューッと凝縮されたような愛を伝える絵本です。
チビウサギとデカウサギのやり取りに、ほのぼのしながら、
ほんわかしながら、愛の形を見つめて、愛のあったかさを感じてほしい。
そんな1冊です。
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